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ACTIVESTOR ULTRA 製品概要
パフォーマンス、シンプルさ、柔軟性を重視して設計されたActiveStor Ultra には、業界標準の最新ハードウェアの活用が可能で、そのハードウェア用に完全に再設計された移植性の高いパラレルファイルシステムである PanFS 8 が搭載されています。これにより、テクノロジーの進化、変化するワークロード、動的なビジネス・ニーズにシームレスに適応できる、高性能でコスト・パフォーマンスに優れたストレージ・ソリューショ
ンが実現します。
 
PANASAS ACTIVESTOR Ultra ハイパフォーマンスストレージでは、スケールアウトアーキテクチャを使用して、ストレージ容量、DRAM キャッシュ、およびネットワーク帯域幅を、 ActiveStorエンクロージャを追加するたびに段階的かつリニアに拡張します。アプリケーションは複数のストレージ・ノードに対して、並列にデータの読み込み・書き出しを行うことで、アプリケーションが利用できる帯域幅を最大限に活用可能です。これは、一つのファイルの処理においても、また、複数のファイルの同時処理においても可能です。また、データはストレージ・ノードからアプリケーションに直接送信され、中継サーバや追加のネットワーク・リンクを経由するホップはありません。
 
ActiveStor Ultra - HDD/SSD/NVMe 構成・容量オプション
 
	
		| 構成オプション | 大きなファイル用 SATA HDD
 | 小さなファイル用 SATA SSD
 | メタデータ用 NVMe SSD
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		| ノードあたりのドライブ数 | 6台 | 1台 | 1台 |  
		| ドライブ容量 | 12TB/16TB | 4TB/8TB | 2TB |  
		| ノードあたりの容量 | 72TB/96TB | 4TB/8TB | 2TB |  
		| 4Uシェルフあたりの容量 | 288TB/384TB | 16TB/32TB | 8TB |  
 
ACTIVESTOR ULTRA データとメタデータ処理
ActiveStor Director - 拡張性の高いメタデータ・サービス
  
PANASAS ACTIVESTOR アーキテクチャは、データとメタデータを個別に拡張し、幅広い用途に対応できる適応性と柔軟性を備えた専用アーキテクチャです。 ActiveStor Director は、システムの「コントロール・プレーン」として機能し、ユーザー・データを保存する代わりにメタデータ・サービスを管理します。ファイル・レベルおよびオブジェクト・レベルのメタデータの整合性、クライアント・キャッシュの一貫性、クライアント I/O の中断からのリカバリ性、ストレージ・ノードの割り当て操作、ファイルへの安全なマルチユーザー・アクセスなどの分散ファイル・システム操作を制御します。 さらに、 ActiveStor Director は、ネームスペースの管理、システムの稼働状態、障害復旧アクション、ゲートウェイ機能など、ストレージ・システム全体のさまざまな側面を制御します。
また、使用可能なすべてのストレージ・ノードにわたってデータ・オブジェクトが仮想化されるため、拡張性が向上して 1 つ のグローバル・ネームスペースとしてシステムを表示できます。
ActiveStor Director ノードは、メタデータの処理性能の向上を図るために個別に拡張することが可能です。
ASU-100 エンクロージャ 
ASU-100 エンクロージャは、4U サイズで 19 インチラックマウント型の 4 ノードシャーシで構成されています。
エンクロージャあたり 4 台の ASU-100 ノードが搭載されています。(図 1 参照)
各エンクロージャには、Titanium 認定の 96% のエネルギー効率を実現する冗長電源が 4 台搭載されています。
ASU-100 ノード 
ASU-100 ノードは、PanFS パラレルファイルシステムが稼働するサーバノードです。このノードのデザインは、フォームファクター、ドライブへのアクセス性能、そして包括的な品質と信頼性が理由で選択されています。
ASU-100 ノードは、CPU、DRAM 容量、自己暗号化ドライブ(SED)、SSD、NVMe SSD 性能、ネットワーク帯域の能力を最大限に発揮するバランスを入念に考慮された、大規模ストレージに最適なアーキテクチャで構成されています。
ダイナミックデータアクセラレーション(DDA)と混合ワークロード 
PanFS のダイナミックデータアクセラレーション(DDA)テクノロジーにより、I/O パターンに合ったオールホットシステムですべてのストレージの効率がシームレスに最大化され、階層型ハイパフォーマンスストレージシステムの複雑さが解消されます。
DDA は、チューニングや人手の介在を必要とせず、変化するファイルサイズや複合ワークロードに対して自動的に適応します。
優れた性能と TB あたりの低コストを両立させるため、ASU-100XL ノードでは PanFS がファイルの管理に使用するコンポーネントオブジェクトのストレージである M.2 NVMe SSD、そして大容量のハードディスクドライブの使用が最適化されています。
 
DRAM は、直近で読み書きされたデータやメタデータ用の極めて低レイテンシのキャッシュとして使用されています。
NVDIMM は最もレイテンシの低いストレージで、メタデータのトランザクションやユーザデータのログの保存に使用されます。
NVMe SSD は、メタデータデータベース用のストレージとして、低レイテンシのアクセスと高帯域幅を提供します。
SSD は、小さなコンポーネントオブジェクト用のストレージとして、低レイテンシのアクセスと高帯域幅を提供します。
HDD は低コストの高帯域幅データストレージを提供し、大規模コンポーネントオブジェクトのストレージとして使用されます。
 
 
ACTIVESTOR ULTRA 管理・運用と拡張性
PANASAS ACTIVESTOR 管理 Web GUI
PANASAS ACTIVESTOR Ultraは、統合される ActiveStorエンクロージャの数にかかわらず、1つのGUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)または CLI(コマンド・ライン・インタフェース)から一体運用・管理が可能です。 
 
最大規模の Panasas 導入環境でも、すべてのデータは1つのネームスペース内に格納され、1つの管理 GUIとCLIを使用して、非常に高い信頼性と可用性を実現するためのシステムのリアルタイムでの情報の取得が可能です。より多くのActiveStor エンクロージャを迅速に追加することができます。 追加された各ユニットは、より多くの容量とパフォーマンスを即座に提供します。
優れた柔軟性 
Panasas アーキテクチャは、データとメタデータを個別に拡張でき、幅広い用途に対応できる適応性と柔軟性を備えています。
 
PANASAS ACTIVESTOR ソリューションは、動的に変化するワークロードや増大する要求に自動的に対応します。スケール・アウトの性質により、ワークロードが分散され、ホット・スポットの影響が軽減されるだけでなく、単に容量とパフォーマンスが増加します。
 
ActiveStor 製品ファミリは、現在および将来の特定のワークフローのニーズを満たすために、各ノードに柔軟な構成オプションを提供します。このソリューションでは、1つのネームスペース内に複数世代の ActiveStor製品を混在させることが
できます
 
 
ACTIVESTOR ULTRA 製品仕様
| 4U サイズ筐体あたり | ActiveStor Ultra |  
| 性能 | モジュール構造アーキテクチャと構成ブロック方式の設計によって、4GB/秒のスループット性能を実現する構成ブロックを制限なしに拡張することが可能 |  
| ハードウエア | 業界標準ハードウエア 4ノード / 4U 筐体
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| ドライブ/デバイス容量 | HDD: 288TB - 384TB SATA SSD: 16TB/32TB
 NVMe SSD: 8TB
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| ネットワーク | 8 x 25 GbE 
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| プロトコル | DirectFlow、NFS、SMB |  
(*1) 初期リリースハードウエア構成での性能データ
 
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