Page 6 - SSTC - HP2C製品リーフレット
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全ての計算サーバ上で実行されている全てのプロセスは、常に同じ
                 ファイルシステムのネームスペース、メタデータ、ユーザファイル
                 データを参照できます。




               ファイルマップ、並列処理、イレイジャーコー                           データ管理:ボリューム、スナップショット、
               ディング                                            クォータ
               PanFSは、各ファイルにマップを割り当てることで複                      PanFSファイルシステムのネームスペースのルートには、
               数のストレージノードを利用します。このマップは、                        少なくとも1つのボリュームを作成する必要があります
               ストライピングされたファイルのすべてのコンポーネ                        が、複数のボリュームを作成することが推奨されていま
               ントパーツがどこにあるか、どのストレージノードが                        す。各ボリュームは個別の管理と制御が可能なユニット
               各パーツを保持しているかを示します。DirectFlowク                   であると同時に、すべてのボリュームはレルムの容量を
               ライアントは、そのマップを使用して直接または並列                        共有します。たとえば、各ボリュームはユーザ毎に異な
               アクセスするストレージノードを認識します。                           るクォータ値やスナップショットのスケジュール設定が
                                                               可能です。各ボリュームはPanFSネームスペースの通常
               またPanFSは、そのストライピングの一部としてイレ                      のディレクトリツリーですが、あるボリュームと別のボ
               イジャーコーディング(消失訂正符号)を使用し、最                        リュームを横断するハードリンクはサポートされていま
               高レベルのデータの完全性と信頼性を確保しています。                       せん。


               キャッシュコヒーレンシーを備えた完全なPOSIX                        ボリューム単位のスナップショットは、システム管理者
               セマンティクス                                         が関与することなく以前のバージョンのファイルをユー
               POSIX標準では、最新のファイルシステムのセマンティ                     ザが直接リカバリ可能にする便利な機能です。これらの
               クスが定義されています。ファイルとは何か、ディレ                        スナップショットへは、ネームスペースの各ディレクト
               クトリとは何か、各々が持つ属性、ファイルへのアク                        リにある一般的な隠しシンセティックサブディレクトリ
               セスに使用される、open、close、read、writeおよびlseek          「.snapshots」経由でアクセスします。
               の各操作を定義しています。ストレージへのアクセス
               用に、POSIX標準を活用した数十億行のソフトウェア                      ユーザレベルおよびボリュームレベルで、ハードクォー
               が開発されています。                                      タとソフトクォータの両方がサポートされています。各
                                                               ユーザは、各ボリュームに対して個々に容量のソフトお
               DirectFlowクライアントは、ローカルにマウントされ                   よびハードクォータを設定できます。各ボリュームは、
               たPOSIX準拠のファイルシステムと同じセマンティク                      ボリューム内のすべてのユーザが使用する総容量に対し
               スを提供し、(別の計算サーバ上の)他のプロセスが                        て、個別にソフトおよびハードクォータを設定すること
               ファイルからの読み取りと同時に書き込みを実行して                        ができます。
               いる場合、このプロセスが古いデータを読み取らない
               ようになっています。ファイルシステムのターミノロ                        データセキュリティ:ACL、SELinux、保存データ
               ジーにおいて、PanFSはDirectFlowクライアントを実                 の暗号化
               行しているすべてのノード間でキャッシュの一貫性を                        PanFSは、レルムがオンラインの時に不正なデータアクセ
               提供するように設計されています。                                スを防止する機能として、ACLとSELinuxの2つをサポート
                                                               しています。また、レルムがオフラインの時に不正なデー
                                                               タアクセスを防止する機能として、「Encryption at Rest(保
                                                               存データの暗号化)」に対応しています。




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